The Life Records Of Zeronicle

生きた記録をここに残す。とかっこよくいっていますが、ただの日記です。

隣の爺さん

はじめに

事実をもとにしたフィクションです

隣の爺さん、またやってるよ

我が家のすぐ隣には、隣の爺さんの駐車場があります。そのため、爺さんが車を止めようとすると、爺さんの車のテールランプが、我が家の浴室のすりガラス越しに見えるのです。

昨夜、妻が入浴を終えると、「またやってるよ。」と言ってきました。それは隣の爺さんが駐車場に車を止めるのに苦戦している様子のことでした。

爺さんは、高齢のため、車の運転が少し危なっかしくなってきているようです。特に、夜間の運転や狭い駐車場での出し入れは、かなり苦労している様子が見受けられます。家の前はそれほど広い道ではないので、爺さんが駐車にもたもたしていると、ほかの人に迷惑をかけてしまうことは容易に想像できます。

昨夜、私もその様子をすりガラス越しに確認しましたが、車を駐車場に入れるのに10分以上かかっていました。バックしては、前に出て、またバックしての繰り返しです。その間、車のエンジン音と、時折聞こえる爺さんの独り言が、静かな住宅街に響き渡ります。

私も心配になり、様子を見に行きましたが、まだ格闘中でした。幸い、車や壁にぶつけることはなかったのですが、見ている方はヒヤヒヤものです。そのうち我が家の壁にこすりつけるんじゃないかと不安です。

爺さんは、昔から車が大好きで、長年運転をしてきました。しかし、年齢とともに、運転に必要な判断力や反射神経が衰えてきているのは明らかです。

「もう、車の運転をやめた方がいいのではないか」

そう思うのですが、それを隣の爺さんに伝えるのは、なかなか難しいものです。車を運転することは、爺さんにとって、長年の習慣であり、生きがいでもあるからです。

しかし、このままでは、いつか大きな事故を起こしてしまうのではないかという不安も拭えません。高齢者の交通事故のニュースを聞くたびに、他人事ではないと感じます。

車と爺さん

高齢者の運転と、どう向き合っていくべきか。地域全体で考えていく必要があるのかもしれません。高齢者が安全に移動できる手段の確保や、運転免許の返納を促す仕組みなど、さまざまな対策が考えられます。

しかし、最も大切なのは、高齢者の方々が、安全に、そして安心して生活できる地域社会を作っていくことではないでしょうか。

爺さんの車のテールランプを見ながら、そんなことを考えていました。

ここまで読んでくださりありがとうございました!では!



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