少年誌の漫画、みんなどう思ってる? 長期連載と理想の長さについて考えてみる
「名探偵コナン」や「ワンピース」に見られるような、国民的人気を誇る漫画の長期連載に対し、「少年誌の漫画として、一体何巻程度が最も望ましいのだろうか」という考えが頭をよぎりました。
この記事では、少年誌の漫画の理想的な長さについて考察し、長期連載がもたらす問題点と、あるべき連載期間について述べていこうと思います。
少年誌の読者層について
そもそも、少年誌はどのような読者を想定しているのでしょうか。一般的には、小学生から高校生くらいまでの、いわゆる「少年」と呼ばれる世代が中心であると考えられます。だって「少年誌」ですからね。そんな彼ら(=少年たち)にとって、学校生活における友情や部活動、そして淡い恋愛などが、日常を彩る大切な要素であり、漫画は夢や希望、時には切ない感情を与えてくれる最高のエンターテイメントとなると考えています。
しかしながら、10年以上にわたって連載が続く漫画については、いかがでしょうか。読者が成長し、「少年」という枠組みを卒業した後も、同じ雑誌を読み続けるというのは、やや不自然な状況ではないか…と私は思うのです。(といいつつ、単行本で読んでいますけれども…。)
長期連載のメリットとデメリット
もちろん、長期連載には、緻密な世界観の構築や、キャラクターの成長をじっくりと描くことができるというメリットがあります。時には、人生の指針となるような、大切なメッセージを読者に与えることもあるでしょう。
しかしその一方で、以下のような懸念点も指摘できます。
- 話の密度の低下: 連載が長期化するにつれて、物語の展開が遅延し、内容が希薄になる。
- 展開のパターン化: 同様の展開が繰り返され、読者が飽きてしまう。
- 作者の負担増大: 長期間にわたる連載は、作者の心身に多大な負担を強いる。
- HUNTER×HUNTERとか…。
これらの問題点は、作品のクオリティを低下させ、読者の離脱を招く可能性も否定できません。
少年誌にとっての理想的な長さとは
では、少年誌の漫画は、一体何巻程度で完結するのが最も望ましいのでしょうか。
読者が少年誌を読む期間を最大12年と考えると、一つの漫画の連載期間も、12年程度が妥当であると考えられます。一般的な単行本の刊行ペースを考慮すると、12年間の連載で、単行本はおよそ46巻前後に収まる計算となります。
もちろん、作品の内容やテーマによって、必要な長さは異なります。しかし、長期連載による弊害を考慮すれば、46巻前後を目安として、物語をまとめていくのが良いのではないでしょうか。
大人が少年誌を買い続ける現状について
近年では、大人が少年向け漫画に熱中する光景もよく見られます。面白い漫画に年齢は関係ありませんし、大人が漫画を楽しむこと自体は、決して悪いことではありません。
しかし、少年誌が本来の読者層である少年だけでなく、大人をもターゲットとしようとするあまり、物語が複雑化したり、連載が長期化したりするのは、健全な状態とは言えないのではないでしょうか。
それに優秀な漫画家が埋もれたままになってしまう…ということもあるのではないかと思います。もしかしたら雑誌に見切りをつけ、インターネットの漫画投稿サイトなどで活躍している漫画家さんもいるのかもしれませんが。
私が出した 結論: 少年誌はあくまでもターゲットを「少年」にすべき
少年誌は、少年という多感な時期を過ごす読者に対し、様々なメッセージや価値観を提供する、重要な役割を担っています。
しかし、読者が成長し、次のステップへと進む過程で、「卒業」していく雑誌でもあるべきだと考えます。
そのためにも、出版社には、作品のクオリティを重視し、長くても12年くらいまでの連載期間で終わらせるための努力を求めたいと考えます。
そして、長期連載になりそうな作品は、青年誌など、より成熟した読者層を対象とした雑誌で展開していくべきと主張したいです。
個人的には、「ジョジョシリーズ」はいい感じに移籍したなぁと思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました!では!
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