僕は公園でいつも本を読んでいる中学生のお姉さんが好きだった。話すと優しくて、僕はどんどん好きになった。彼女の名前はみゆきと言って、いつも白いワンピースを着ていた。ある日、勇気を出して夏祭りに誘うと、彼女は悲しそうに「私はこの公園から出られないの」と言った。そして、夕陽に身体が透け、公園の隅にある古い慰霊碑へ吸い込まれるように消えた。慰霊碑には、僕が生まれる前の日付と、彼女の名前が刻まれていた。
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