The Life Records Of Zeronicle

生きた記録をここに残す。とかっこよくいっていますが、ただの日記です。

【怖い話】家族が寝静まったときに起きた大事件。絶体絶命の状況を救った意外な物【実話】

これは家族が寝静まった夜に起きた、本当にあった話です。


帰宅してからの癒しの時間

帰宅したのは午後の8時半ごろだったでしょうか。家の中はしーんと静まり返っていました。
妻と幼い子供たちは寝室に移動しており、すでに寝かしつけに入っているようです。

私は妻や子供たちが起きないよう、静かに家の中を移動し、用意されていた夕食を食べました。
おかずはピーマンの肉詰めとナスのはさみ焼です。どちらも私の好物。

しっかり咀嚼して、野菜の旨味・甘味・肉の弾力を味わいました。美味しいものを食べると、その味・風味が疲れた体に染み渡り、仕事の疲れも吹っ飛んだようでした。

そのあとはこっそりと足音を立てないよう、2階にある私の部屋から寝巻を取りに行きました。
部屋のドアを開けるときに、ギィィィ…と音が鳴ってしまいましたが、子供たちが出てこなかったところを見ると、すでに眠っているか気付いていないようです。
ほっと胸を撫で下ろし、私は1階の浴室に向かいました。

シャワーの温度を若干温めに設定しました。37度くらいでしょうか。それくらいのぬるま湯が、今の季節にはちょうどいいのです。
顔と頭、全身にシャワーを浴びて、顔、髪、体の順番で洗いました。
体を洗うごとに疲れが吹き飛ぶような感覚になりました。心身共にすっきりしたところで、浴室を出て、着替えてからリビングに向かいました。

妙な気配、妙な音の正体は

スマホで学習アプリをひとしきりやった後に食器を洗うため、キッチンに立ちました。

洗うものは夕食に使われていた食器、会社に持って行った弁当箱、幼稚園に持って行った食器など。
もくもくとそれらを洗っていると、何か不思議な音が聞こえ・何者かの気配がしたのです。

何か変だなぁ。
この部屋には私しかいないのに…。
怖いなぁ、やだなぁ…。

その気配は私のすぐそばから感じました。私の斜め後ろ。
私は振り向くか、気のせいだったことにするか悩みましたが、どうにも無視することができませんでした。
私は覚悟を決めて、気配がするほうへ顔を向けました。

するとそこには…。

Gがいました。

G「ごきげんよう

触覚が上下に、左右に揺れています。

この瞬間、私の脳内でGとの戦いのゴングが鳴り響きました。

近くにいるとはいえ、奴の素早さは計り知れません。
一説によると奴のサイズが人間と同じだったら、そのダッシュ力は新幹線の速さに匹敵するともいわれています。

いつもであれば、カビキラーで倒すところですが、あいにく取りに行く時間がありません。取りに行っていたら、Gはどこかへ行ってしまうでしょう。
そうなれば、私の愛する家族の平穏が脅かされることになります。それだけは阻止しなければなりません。

私は急いでGを倒す武器を探すことにしました。
素手で倒すのはさすがに嫌だし、叩き殺すにしても叩くものがありません。

しかし、ここはキッチン。目の前には食器用洗剤「Magica」がありました。

「このMagicaに賭けよう。」

Gの体は油でコーティングされています。
しかし、食器用洗剤に含まれている界面活性剤が、そのコーディングをはがし、体の側面に洗剤が染み渡ることで、奴を窒息させることができるのです。

愛する家族のために

そのときGが動きました。

サササ…。

そして止まりました。どうやら様子を見ているようです。

チャンスは今しかありません。

発射!

私はMagicaのボトルをぎゅっと握りました。
水鉄砲のごとく、放たれる洗剤。

しかし、その洗剤はGにまともに当たりませんでした。

Gは逃げます。

「しまった…!!…ん?」

どうやら少しだけGに当たっていたようでした。Gの動きはとても鈍っていたのです。

やがて、Gは壁を前にして止まりました。その姿はどこに逃げればいいか迷っているように見えます。

「今だ!2発目発射!」

食器用洗剤から放たれたレーザーが、今度はGに命中しました。

Gは動きません。

しばらくすると仰向けになりました。どうやら息絶えたようです。

私はGから目線を切らずに移動し、ティッシュとポリ袋を手にしました。
そして「生き返ってくれるなよ」と願いながら、ティッシュでGの死骸を包み、ポリ袋の中に入れました。

ポリ袋の口をしっかりと結び、蓋のついたゴミ箱に入れました。

戦いの終了のゴングが鳴り響きました。

私は、愛する家族を守ることに成功したのです。

戦いのその後

リビングにはクッションマットを敷いています。
その上にヤツとの戦いの痕が残ってしまったので、浴室に移動してシャワーで洗い流しました。

せっかくなのでクッションマットの下の床も掃除。

戦いの痕跡をなるべく残さぬよう、掃除して戦いは終わりました。

それにしてもGはどこから来たのでしょうか…。

豆知識

食器用洗剤やカビキラーを使ってGを殺すと、奴の体内にあった病原菌が外に漏れだすことがあるそうです。 そのため、Gを処分する際にはゴム手袋を使用し、ティッシュペーパーに包んでポリ袋などに入れてから処分することが推奨されています。

ここまで読んでくださりありがとうございました!では!

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