12/2(土)に、J1昇格最後の1席を賭けた"J1昇格プレーオフ決勝戦"が行われた。清水が1年でJ1に復帰するのか?それとも東京ヴェルディが16年ぶりのJ1復帰となるのか?終盤にきて失速気味な清水エスパルス。後半から安定した試合運びができてきた東京ヴェルディ。このようにお互いのコンディションが異なる2チーム。5万人を超えるサポーターが見守る中、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
先制したのは清水エスパルスだった。試合は一進一退の攻防が繰り広げられていた。前半は試合は動かなかった。後半に入ってもしばらくは緊張感あふれる試合展開が続いていた。両チームどっちに点が入ってもおかしくない―。そんなときだった。後半18分。東京ヴェルディがペナルティエリア内でハンドの判定。PKを献上することになってしまった。そのPKを蹴ったのはチアゴ・サンタナ。落ち着いてボールを蹴りPKを成功させた。
試合の終盤。清水は5バックで逃げ切りを図る。このまま試合を終えればJ1昇格。しかし、そんな清水エスパルスを地獄にたたき起こすかのような出来事が起きてしまう。
アディショナルタイムは8分。長い時間。本田圭佑も「はっぷぅん!?」と思わず叫び出してしまいそうだ。ヴェルディの猛攻に耐える清水。あと数分で試合も終わる―。
そんなときだった。AT6分。東京ヴェルディの染野がペナルティエリアへ侵入。そこを清水エスパルスの選手が後ろからタックル。染野を倒してしまう。主審はファウルの判定。もう少しで試合終了というところで痛恨のPKを献上してしまった。
清水のこの日の守護神はコンディションがいまいちな権田に代わって大久保。キッカーは染野。昇格を左右するPK。染野は思い切り蹴り込んだ―。
今日心臓の染野が蹴ったボールはゴールネットを揺らした。清水痛恨の失点。試合はこのまま1-1。J1昇格最後の1席は、リーグ戦の順位が高い方。すなわち東京ヴェルディが昇格することになった。
こうして劇的な結末で昇格プレーオフ決勝は幕を閉じた。