ついこの間の話。
昼から夕方前の間は「春かな?」と思うくらい暖かかったのに、会社から外に出た時は風が冷たかった。自宅の最寄り駅に着いた頃には風がさらに強くなっていて、風の冷たさが肌に突き刺さっていた。こりゃたまらんと思ってダウンジャケットのファスナーを首元まで上げて、ネックウォーマーと手袋を装備した。
そんな寒さの中、「寒すぎる。温かいもの食べたい。カレーとか食べたい」と思いながら帰宅すると、夕飯はハヤシライスであった。これは嬉しい。カレーではなかったけれど、私にとってそこは大した問題ではない。奥様は不思議な人である。私が「○○が食べたいな」と思ったとき、それが夕飯として出てくることがこれまでも多くあった。エスパーかな?
温かい白米の上に温かいハヤシライスのルーがのって、その香りが鼻孔を刺激した。食べてみても文句なしの旨さ。心の中で「うめぇ、うめぇ、めぇ」と羊になりつつ完食。
食べ終わった皿を片付けると、ガス台の横にルーの空箱が置いてあった。その空箱には「ビーフシチュー」の文字があった。
「お、俺が食べたのはハヤシライスではなく、ビーフシチュー!?!?」
たちまち私はパニックになった。私は何の疑いもなく「ハヤシライス」を食べているものだと思っていた。しかしその実、私が食べていたのはビーフシチューだというのだ。いや、しかし味はハヤシライスだったような…。
パニックのあまりよくわからないことを考え、その結果頭の中で堂々巡りになってしまったが、時間が経つにつれ冷静さを取り戻していった。
そもそも、ハヤシライスとビーフシチューの違いって何よ。
結論:具材の大きさ
- ビーフシチュー
- 大きめにカットした牛肉と香味野菜を、デミグラスソースや赤ワインと一緒に煮込んで作る。
- ハヤシライス
- 細かく切った玉ねぎと牛肉をデミグラスソースや赤ワインで煮込んで作るハッシュドビーフをご飯にかけて作る。
両者の違いの基準はめちゃくちゃ曖昧だった。
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