夏休みのある日。私は長男坊、次男坊、そして三男坊と一緒にお風呂に入っていた。頭と体を洗って湯船に入れて少し遊んだら、すぐ出ようとする長男坊と次男坊。彼らは一刻も早く「入浴」というプロセスを終わらせて、トミカで遊びたいのだ。そんな子どもたちに一言。
「早すぎ!ゆっくり10数えたら出ていいよ」
しぶしぶ1から10を数えてお風呂を出ようとする長男坊と次男坊。濡れたまま出ようとするので、慌ててタオルを手に取り頭と体を拭いて「行ってよし」。
そんな兄たちを尻目に、三男坊は数を数えていた。
「いち、にぃ、さん、しぃ、ろく、しち、はち、きゅう、しち…」
戻ってしまった。そして、5がどこかに行ってしまったようだ。
5回くらいループしたところで「出たい」というので、三男坊を浴槽から出し、体を拭いて外に送り出した。
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