子どもたちが寝静まった頃。私は奥様とリビングでまったりしていた。ここ最近奥様は腰と足に痛みを抱えていて、ようやく良くなってきたというところまできた。奥様曰く、「足裏の足つぼマッサージが効いたのかもしれない」とのことだった。そしてこの日も、足裏をグッグッと押していた。私はその様子を見て、「うひょー、痛くないの？それ」と奥様に聞いてみた。すると、奥様はマッサージをやめた。「しまった！失言だったか！」と思うも時すでに遅し。私の足裏を押してきた。足裏のかかと周辺を押してくる奥様。思っていたより痛みはなかった。「んー、痛いというよりはくすぐったいかな。」と余裕をこいて答えたのが運の尽きだった。奥様の力のこもった親指が土踏まずあたりにきたとき、足裏が激痛に襲われた。「おほほほほほほ」とよくわからない怪鳥のような声が漏れた後、「ふごふご」と豚の泣き声のような音が出てしまった。まるで一人ジャングル。右足が一通り終わった後、今度は左足。こちらも同じように激痛が襲った。「やめてくれ～」と涙目になって訴えると、奥様の気もすんだのかマッサージ終了。痛い目を見ただけあって足が軽くなった気がする。口は禍の元。気を付けよう。
