火曜日の昼
なんとかして、走ったり歩いたりする時間を確保したい。晴れの日はもちろん、多少の雨でも。そういう思いから何かいい方法はないかWEBを漁る。すると、ポンチョやレインスーツを着るなどしていることがわかった。なるほど。レインスーツ。
レインコートは雨には濡れないものの、レインコートの中が蒸すイメージが強く敬遠していた。しかし、時代は変わるもので今どきは通気性のいいレインスーツなるものがあるらしい。これはちょっと試してみたい。私に迷いはなかった。スマホを取り出し、Amazonのアプリを立ち上げる。レインスーツで検索をかけて、好みのデザインを見つけた。値段もそんなに高くない。
評価もそれなりだ。私は購入のボタンを押した。平日受け取りたいが、おそらく家にいないので、配達場所を近くのコンビニに指定した。トラブルが起きなければ明日には受け取れる。それは最強寒波と名高い3日間の初日である火曜日の出来事だった。
そして翌日。荷物を受け取ることはできなかった。さすが厄年である…。
水曜日の夕方
水曜日の夕方になるころ、荷物が指定した場所に納品された旨の連絡が来た。帰りに受け取りに行けばいいと思っていたのだが、肝心の認証キーが届かない。
「遅れているのだろうか?」
2時間、3時間待っていても認証キーが届かない。こんな事例はあるのだろうか?そう思いながら調べてみる。
メールは来なくても、「amazonのメッセージセンターに届いていることがある」こういう情報を見つけて調べてみるが、やはり届いていない。
すると、amazonから「荷物の配達を試みたが、できなかった」という連絡が来た。続いて「明日中に配達します」との連絡も来た。
どういうことか全くわからない。納品した連絡が来た後に荷物の配達ができなかった?は?ためしに追跡番号で荷物のありかを調べてみる。するとヤマトの営業所にあるらしいことがわかった。
「え?ヤマトの営業所にあるの??」
謎である。よくわからない状況になったので、明日情報を整理して問い合わせをすることにした。
木曜日の昼
追跡番号で荷物のありかを再確認してみると、やはり営業所に保管されている。amazonに問い合わせるべきか、ヤマトに問い合わせるべきか。少し迷ったが、先にヤマトに問い合わせることにした。
電話をしてみると女性のオペレータが対応してくれた。こちらの状況を説明すると、荷物は指定したコンビニにあるみたいです。という回答が来た。ただ、何らかのエラーで荷物の状態が変な風になっていることも確認出来て、そのせいで荷物が営業所にあるようにみえてしまったのかもしれないとのことだ。
認証キーが届かないことについても確認してみると、認証キーについてはヤマトは関与していないので、amazonに問い合わせをお願いしますとのことだった。
よくわからないトラブルが積み重なっているようだ。amazonのHPを開き、カスタマーズセンターに連絡を取ることにした。ここで初めてカスタマーズサポートのチャットでやり取りすることになった。初めての体験である。
チャットを繋ぐと「陳さん」なる人が対応してくれた。流ちょうな日本語で対応してくる。認証キーが届かない旨を伝えると、「システムのトラブルにより、メールが送られていないことが確認できた」と返答が返ってきた。この認証キーのメールはあとから送信されるか聞いてみると、送られることはないという。チャット上で認証キーを教えてもらったので、そのメモを取り、感謝を伝えると陳さんはまたのご利用お待ちしております。とあいさつした後にチャットルームから退出した。
その直後である。使用していたPCのネットワークが不安定になり、インターネットとの接続が切れてしまった。それと同時にチャットの画面が死亡。まさに危機一髪であった。
木曜日の夜
会社の帰りにコンビニに立ち寄り、陳さんから教えてもらった認証キーを使って荷物の受け取りに成功した。
色々あったが、これも経験。無事に荷物が届いてなによりである。
昔、ウィスキーを注文したら何の音沙汰もなく、出品者に連絡も取れず、カスタマーズセンターに電話したこともあった。
そのときは結局そのウィスキーは買えなくて、後日返金された。この出来事に比べれば、今回の騒動はいい方だ。