クロネコヤ〇トからの不在通知
猛暑が続く金曜の午前中のことだった。仕事中にスマホで通知がはいる。確認してみると、クロネコヤ〇ト(以下、クロさん)からの不在通知だった。送られてきたものが何か確認してみると、株主優待だった。「そういえば、前に株主優待のカタログから商品を選んでいたなぁ。」すっかり忘れていた。
「運悪く奥様が不在の時に配達に来てしまったのかな。」
そう思った私は奥様に事情を話し、再配達の時間を何時にすればいいか確認した。今ではネットで再配達の申し込みができる。便利な世の中だ。再配達の申し込みをして、指定した時間に奥様が受け取る。これで完璧。…のはずだった。
配達員から電話が来た
午後、会議をしているとスマホに見知らぬ電話番号から電話が来た。保険や営業の電話だったら嫌だなぁと思い、その場では電話に出なかった。電話をかけた相手は「電話に誰も出んわ」などと思っただろうか?会議が終わった後にかかってきた電話番号を調べてみると、クロさんの配達員の電話番号ということがわかった。電話をかけてみると「配達に伺ったけれど誰もいなかった」ということだった。
「ばかな!奥様がいるはずだ!ピンポイントで居なかったとでもいうのだろうか!?」
しかしそうではなかった。配達員は今自分がどこにいるのかを言ってくれた。なんと、その配達配達員は私が以前住んでいたところにいたのだ。そりゃ奥様もいないわ。さて、どうしたものか。何度再配達をしてもらったとしても、私はそこにいない。どうしたらいいかわからなくなってしまったので、情けない声で配達員に救いを求めるように伝えると、配達員は2点ほど案を伝えてくれた。
- 転送はできるけれど、転送料がかかるということ。
- (私が以前住んでいたところの)近くの営業所に預けることはできること。
少し考えて、"営業所に届けてもらって明日取りに行く"旨を伝えた。配達員は「わかりました」と言ってこのやり取りは終わった。さて、問題はなぜ昔住んでいたところに株主優待が届いてしまったのかということだった。証券会社に住所変更は行ったはずだが…。そう思ってネットで株主優待について調べてみた。すると「株主優待は権利確定日住んでいたところに送られる」ということが分かった。それに続いて、"権利確定日以降に引っ越しをして住所が変わった場合は、証券会社の他に株主優待を発行している会社に連絡を入れる必要がある"と私が調べたWEBサイトには記載されていた。
「…なるほど。今日配達された株主優待の会社の権利確定日っていつだ?」
調べてみると権利確定日は3月28日。私が引っ越したのは4月頭で、証券会社に住所変更を届けたのはそのあとだった。私は引っ越した後で証券会社に住所変更を届けるだけではなく、株主優待を発行している会社にも住所変更を伝える必要があったのだ。
「そういうことだったか…。」