通勤電車の中での出来事
朝の6時半ごろに会社に向かうため家を出る。
「今日はそんなに寒くないな。」
そんなことを思いながら最寄り駅を目指す。最寄り駅の周りには住宅と居酒屋がある。夜になると少し賑やかだが、朝は静かだ。この時間帯に利用する人は多いとは言えないが、それなりに通勤や通学する人たちがホームに並ぶ。
電車の中はそれなりだ。椅子には座れない。すぐ電車の乗り換えがあるので、立ちっぱなしでも問題なし。
電車の乗り換えをし、数駅通過したところで運よく座ることができた。鞄を抱え、次に降りる駅までひと眠りすることにした。目を閉じて眠りに落ちる。
どれくらい時間がたっただろう。わたしは目が覚めた。いや、覚めてしまった。なぜならこの時、私は何かしらの異変を感じていたからだ。
「この匂い…。まさか…。」
そう、鼻孔を刺激するこの嫌な臭い。
屁だ。
乗り換えた電車の中はたくさんの人でいっぱいだ。この時は換気用の窓も空いていない。そんな中で屁をこいたやつがいる。
マスクの隙間を縫って鼻孔を刺激する。なんでこんな思いをしなければいけないのだ。そう思いながら耐える。
数分位してようやく収まってきた。
人口が密集している中での屁。
朝からとんでもないことをする奴がいるのだなと思った。この屁こき虫が。
以上が、今朝起きた通勤電車という特殊な空間であった出来事である。