ニキ不在の2日間
ここ2日間、ニキは職場にいなかった。その間、感じたことをここに書き記そうと思う。
ニキについて
ニキとは同じプロジェクトではないが、近くの席に座っているため、彼のプロジェクトメンバーとの会話がよく聞こえてくる。普段仕事に集中していれば、その会話は脳にとどまることなく、右から左へ流れていく。止めることができない川の流れのように。
しかし、ニキに問題がある場合、彼は声を荒げて言い訳をする。まるで小さな子供の用に。そして見当はずれな回答をしてはプロジェクトメンバーを困らせている。そのようなときは、仕事に集中していたとしてもその会話は脳にとどまってしまう。蝶が蜘蛛の巣にかかるように。
その時に思うのだ。「またやってる」と。このようなことは頻繁に起こるので、自分の中でストレスになっているのは間違いない。
他人事とはいえ、あまりにひどい彼の言動にげんなりしてしまう。もっとプロジェクトメンバーとコミュニケーションをとって確認しながら作業を進めれば、ニキとしても怒られることはないのではと思う。彼が言い訳をしたところで誰も幸せになれないし、ただただ不幸になるだけだ。そのことにニキには気付いてほしいのだが。
私と同じプロジェクトのメンバー(以下、Hさん)に、少し前にニキについて尋ねたことがある。Hさんに「ニキと話したことはありますか?なんか彼は毎日怒られているように見えます。」と。
Hさんは少し考えてから「ニキさんとはタバコ吸っているときに話すことがありますね。あんまり彼とは話さないですが、お客さんからの評判はあまりよくないみたいです。」と答えた。
私は内心、「あぁ、やっぱりな。みんなそう思うよな。」と思った。Hさんによると、ニキの作業量を減らして彼をプロジェクトから外していく方針なのだという。しかし、ニキはすべての作業を渡すとプロジェクトから外されてしまうと思っているのか、すべての作業を渡さないようにしているらしい。
私が直接聞いた内容ではないので真偽のほどは不明だが、ニキが保身に走る様子はありそうな話だと思った。しかし今の態度のまま作業を続けていれば、プロジェクトから外されるのも時間の問題だろう。