朝から容赦なく肌を焦がすような日差しは7月末も健在だ。強烈な日差しはじりじりと肌を焼く。家から最寄り駅までにかかる時間は15分ほどだが、その間汗は休む間もなく流れ出ていた。水分補給には気をつけねばならない。
そんな朝から始まった月曜日。会社についてから朝食であるパンを食べながら仕事の準備をしていると、ニキが出社してきた。
彼は出社するなり、引き出しの中の荷物をまとめて席を移動していった。ニキが座っていた場所は、さっきまでニキがそこにいたとは微塵も思わせないほど綺麗になっていた。まるで有能な殺し屋が、殺しの痕跡を消したかのように。
立つ鳥跡を濁さず。
よくわからない男であるニキであったが、その辺のところは徹底しているようだ。彼は今、新しい席で仕事に励んでいる。今やっている仕事はどのような仕事なのかわからないが、メンバーとトラブルを起こさず、プロジェクトの成功に貢献してもらいたいものだ。
頑張れニキ。地球を照らす太陽のように。
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