土曜日は私と奥様の予定がそれぞれ別に入っていたので、子どもたちと過ごす時間が全くと言っていいほど取れなかった。そこで、子どもたちの機嫌を取るといった意味でも、どこかに出かけたほうがいいと思い、日曜日は一家揃って「久喜菖蒲公園」に出かけることにした。公園は街の喧騒から離れた場所にあり、心を落ち着ける緑豊かな自然に包まれていた。公園の中央にはとても大きな沼が広がっており、そこには訪れる人々の楽しむためのボートが何隻か並んでいた。すでにどこかの親子がスワンボートを漕いでおり、楽しそうにしていた。
公園の周囲は木々に囲まれたジョギングコースになっており、その全長は2.5kmだった。奥様が運転してくれた車を降り、風が木々の葉を揺らす音や、賑やかな家族の声を耳にしながら、奥様と子どもたちと共にゆっくりと足を進めていくと、目の前に大きな沼が見えてきた。
沼のほとりには橋が架けられ、その上には「鯉の餌」の販売機が設置されていた。子どもたちはわくわくした表情で「鯉に餌をあげたい!」とキラキラとした綺麗な眼差しで訴えてきたので、私たちはそれぞれに鯉の餌を買って手渡した。水面が揺れ、鯉が集まってくる光景に子どもたちは大興奮。その笑顔を見て、私たち大人も幸せな気分になった。
次に私たちは、公園内に設置された特殊な自転車があることを知ったので、子どもたちに聞いてみることにした。しかし子どもたちは自転車に乗るよりは、「スワンボート」に乗りたがっているようだった。私たちは彼らの希望に応えてスワンボートに乗り込み、ペダルを漕ぎ出した。スワンボートがゆっくりと動き出した。乗っていられる時間は30分。しかし20分ほど漕ぐと、「はやく降りたい!」という声が子どもたちから上がった。
しかし、その声が上がるその瞬間まで、彼らは噴水が噴き出す様子を見つめ、風が肌を撫でる感触を楽しみ、ボートから見る景色に目を奪われていた。そんな彼らの姿を見て、私たちは微笑んだ。
その後、我々はワンコインで楽しむことができる動く車に乗り込み、少し休憩。アイスクリームを食べながら、今日一日の思い出を語り合った。そして最後に、公園内の4種類の滑り台で遊び、子どもたちの笑顔と元気な声を耳にした。非常に微笑ましい光景である。遊び疲れて家に帰る頃には、雲の隙間から太陽が少し出ていたような気がする。みんなが空腹を覚えたころに公園を後にした。
短い滞在時間ではあったが、我々は心地よい疲労感と共に満ち足りた公園ライフを送ることができた。これが家族で創り上げる一日の幸せな時間。まさに、これぞ至福な時だと感じた。
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