先日行われた新格闘技イベント『FIGHT CLUB』で、YA-MANにキックボクシングルールでまさかの1R KOによる敗北を喫した朝倉未来。試合直後の動画では「客観的にみて引退でしょう」と言っていたが、後日投稿した動画内で「こんなダサいままで終わっていいのかという気持ちもある」、「精神と体のダメージが抜けるまで、格闘技を休憩させてください」と、引退から休憩という表現に変わった。
それを見て率直に安心した。
朝倉未来を知ったきっかけ
格闘技は高校から学生時代は良く見ていた。そのときはK-1やPRIDEが人気でミルコ、フランシスコ・フィリォ、アーネスト・ホーストなどが好きだった。社会人になってからは多忙のあまりテレビ自体見なくなって、いつしか「格闘技」から関心が無くなっていた。テレビがアナログからデジタルに移行し、ガラケーからスマホへ。テレビでもネットができるようになったり、Androidが搭載されたスマートテレビも出てきた。引っ越しを機にテレビを買い替えるときにスマートテレビ（BRAVIA）を購入した。スマートテレビでは地上波だけでなく、YoutubeやNETFLIX、アプリを入れればPrimeVideoなどの動画配信サービスを見ることができる。
このテレビを買ってから、暇な時はテレビでYoutubeを見るようになっていた。ゲーム実況やドッキリなどいろいろジャンルを見ていた。そんなとき、「名前は良く聞く格闘家」の動画がおすすめに出てきた。それが朝倉未来だった。動画では仲間に仕掛けるドッキリや、弟である朝倉海に仕掛けるドッキリ、トレーニングの内容…etc 実に興味深い動画が多く、それ以来チャンネルを登録して、ほぼ毎日のように動画を見ていた。
朝倉未来から離れた理由
そういうわけで、"朝倉未来"が生活の一部になった。RIZINに出場することがわかればテレビで応援した。勝てばうれしかったし、負けたら悔しい思いもした。試合後勝敗関係なく、スポンサーやファンに感謝するという動画を投稿するところでも好感が持てた。
そんな朝倉未来ではあったが、BrakingDownが始まってから自分の中で「ちょっと違うな」と思うようになった。BrakingDownのオーディションでは毎回トラブルが起きる。台本があったのかもしれないが、それが自分の肌というか感性には合わなかった。朝倉未来としては「昔の自分のような人たちの居場所を作ってあげたい」という思いもあったのかもしれないが、どうも「不良連中がイキるイベント」というイメージが拭えなかった。また、このイベントが始まってから朝倉未来の格闘技への情熱が薄れているような感じさえした。だから負けても「そりゃそうでしょ。格闘技に集中していないもの」と冷めた目でみてしまったものである。
今回、YA-MANとの対戦で1R KOで負けたのは正直驚いた。驚いたけれど、私からしても「舐めてたんだろうな」っていうのは思った。格闘技の練習はそれなりにやってはいたと思うけれど。
負けた直後の動画で、未来の友人であり仲間でありスタッフでもある「たくま」が、「最近は特にいろんなものに中途半端だった気がするな」という発言をしていた。辛いときに厳しいようだけどこういう言葉を投げてくれる人が近くにいることは素晴らしいことだなと思う。
そこからそのあとの動画で、冒頭の「精神と体のダメージが抜けるまで、格闘技を休憩させてください」という言葉。動画内で涙を流したのも初めて見た。それほど悔しかったのだろう。今はゆっくり休んでほしい。休憩を終えて、自分の意志で格闘技をやると決めたその時。格闘技に集中して牙を研ぎ澄ませた昔の朝倉未来が戻ってくることに期待したい。
余談
試合後の動画を見る限りこの敗戦は今までの「敗北」とは違うようにみえた。そして現にかなりのショックを受けていた。最近は著名人の訃報が多かったので、よからぬことを想像してしまったが、新しい動画が上がっていたことで生存が確認出来てそういう意味でも安心した。
