街を歩いていると色々な人がいる。
前を見据えてまっすぐ歩く人。ジョギングする人。友人や恋人と話しながらゆっくり歩いている人。スマホを見ながら歩いている人。何かをつぶやきながら歩いている人。歩いている人をよけながら自転車を運転している人…。とりあえず、お前は車道を走れ。
今日のことである。電車を降りて会社へ向かう途中、前方にゆっくり歩いているお姉さまがいた(後ろ姿から判断)。幸いにも広い歩道だったので、このお姉さまを避けて進もうと後ろを見たその瞬間。サラリーマン風の男が僕の目の前を猛ダッシュで駆け抜けていったのである。
そのサラリーマン風の男は何も言わなかった。信号を渡り、そのまま風のように去っていった。唖然としてしまった。
何もなかったからよかった。もし、僕が後ろを見なかったら突き飛ばされていただろう。もし、僕が後ろを確認せず半歩でも足を出していたら、サラリーマン風の男は派手に転んでいたかもしれない。そのときはおそらく僕も転んでいただろう。
何もなかったからよかった。(二度目)
朝、急ぐ気持ちはわかる。遅刻をしないという使命の表れでもあるのだろう。
ただ、走らないといけないことなのだろうか?
家を出る時間を早めれば、走る必要はなくなるはずだ。
駅に「歩行者とぶつかってケガ人が出た。駅では走るな。」というような張り紙もよく見る。至極まっとうな意見だ。駆け込み乗車もよく見る。
時間に余裕をもって行動してほしい。
駅の内外で走らないことでケガ人が減るのだから。