週明けの仕事が終わり、帰宅の準備をする。この日は会議が長引き精神的に疲れはしたが、あやふやになっていた問題点が明確になったので実りある会議だったと言えるだろう。荷物をまとめたリュックを背負い外に出ると、蒸し暑い空気が体を包んだ。「なんだか蒸し暑いな」とぼやきつつ、会社近くの駅まで歩いた。駅手前の横断歩道。信号は赤。目の前にはキャッキャキャッキャと騒ぐバカップルがいた。もう少しボリューム落とせないかななんて思ってしまうのは、疲れていたからだろうか。
やがて信号が青になった。青になってみんなが横断歩道を歩きだすと共に、バカップルも歩みを進める。それもお互いの顔を見ながら。思わず心の中で「前を向け!前を!」と強く叫んでしまう。―と、その時である。前から歩いてきたがっしりとした体格のおっさんが、バカップルの男の方を弾き飛ばした。おっさんの身長は190cmはあっただろうか。おそらく日本人。歳のほどは50代後半~60代といったところだろうか。おっさんはバカップルの彼氏の方を突き飛ばした後、そのまま何事もなかったかのように堂々と歩いて横断歩道を渡って去っていった。まさかの出来事にバカップルは「え、なに?」とでもいうように目をぱちぱちしていた。文句を言わなかったのは正解だろう。どう見たっておっさんの方が強そうだ。まぁ文句を言ってトラブルになったらなったでネタになりそうだが…。
この場合、間違いなく前を向いていないバカップルが悪いとは思う。しかし、おっさん。人混みが多いとはいえ、避けようと思えば避けることができたはず。そうしなかった理由は次のどれかだろうか?
相手が悪いとはいえ怪我をさせたら傷害罪になってしまう可能性すらある。余りある力を持ったおっさんには気を付けてほしいところだ。そして道を歩く我々も、前を向いて歩き、屈強おじさんの被害に遭わないように気を付けたいところだ。
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