デスクに向かって仕事中、やや大きな会話とため息が聞こえた。その中心にいたのはやはりあの男。ニキだった。
ニキの同僚が作成した資料の確認をしてもらうため、ニキに話しかけていた。
「ニキさん。先ほどチャットで送った資料って見てもらえました?」
回答はすぐに返ってこなかった。ニキは私の背面。彼の顔は見れない。私はもしかしたらニキは寝ているのでは?と思ったのだが、どうやらそうではなかったようだ。
ニキ「え?」
やっと聞こえた声がこれである。同僚はうんざりした顔をしているんだろうなと想像するに易かった。
同僚「さっきチャットで送ったんですけどね。届いてないですか?」
するとニキは「あぁっ」というような声で「開けなかった」といった。
私は思わずどういうことだと心の中で思ってしまった。同僚は慣れているのだろう。そこまで驚いた様子はなかったように見えた。
同僚「先週のファイルは開けました?」
すると驚くべき回答がニキの口から出た。「先週も開けなかった」というのだ。
同僚「開けなかったらそのときに言ってくださいよ。」
同僚も声が思わず声が大きくなって、そのあとに大きなため息が出た。それが冒頭の部分である。
ニキよ。あなたもう若くないんだから。しっかりしないとまずいですよ。
連絡なり相談なりできるでしょうが。全く異国の地にいるわけではないのだから。
ニキにはこれからもネタを提供してほしい。(?)
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