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一度きりの人生の記録

【ゆるい感想】[J1第27節] 激闘!死力を尽くした鹿島アントラーズ 【VS セレッソ大阪 】

激闘

個人的に2023年のシーズンで鹿島アントラーズのベストバウトは、新国立競技場で行われた名古屋グランパスの試合だった。観客の動員数もさることながら、2-0で好成績の名古屋グランパスを完封勝利した試合だったということが大きい。あの迫力はなかなか出せるものではない。しかし、この第27節。観客の動員数は劣るものの、試合とサポーターの熱量は名古屋線の時と遜色のないものだったのではないかと思っている。試合の入りは良かった。前半13分。鈴木優磨が相手陣中央で喜田が後ろにパスを出そうとしたときにボールを奪うと、そのままペナルティエリア内でシュートを放ち先制点を奪う。しかし、前半25分。ディエゴ・ピトゥカが喜田に対して危険なプレーをしたとのことで一発退場。早い段階で10人で戦うことになってしまった。そこからセレッソ大阪はこれを好機とみて厚い攻撃を仕掛けてくる。

セレッソ大阪には元日本代表の香川真司、先日のフレンドリーマッチで結果を残した毎熊らがいた。この試合においても、彼らは濃厚な攻撃を仕掛けてきた。ドリブルやロングボールなど、状況に応じてボールの回し方を変える。そんなセレッソ大阪に対し、守備陣も体を貼ってゴールを割らせなかったが、この試合においては早川の活躍が凄すぎた。判断が少しでも遅れれば失点してもおかしくないところで、迷わず飛び出す早川。失点してしまえば、10人である鹿島は圧倒的に不利になってしまう。絶対にゴールを割らせない。そのためには何をするべきかをわかっているゴールキーパーだと思った。後半になって鹿島も追加点を狙っていたが、GKに阻まれてしまう。セレッソ大阪も鹿島のゴールまで迫ってきてはいたが、早川のビッグセーブなどで決定機を阻止。後半はお互いにゴールを割れずに試合は終了。鹿島は苦しい状況ながらも勝ち点3を手にした。

ざっとこの試合を見たときに、人数的に不利な鹿島に対して、激しい攻撃を仕掛けるセレッソという構図になったが、最後まで集中を切らさずにゴールを守り切った鹿島アントラーズには感動すら覚える。シーズン当初はなかなか勝てずにいたチームが、このようにしっかり勝てるようになったのを見ると、苦しんだ過程がそのままチームの血肉になり強くなっているのだなと感じることができる。変えなければいけないところは変えて、辛抱強く耐えて、新しいことにどん欲にチャレンジして…。岩政大樹監督も苦しんだはずだ。しかし、彼が育てた芽は確実に開花していっている。

―残りの試合は7試合。首位との勝ち点差は6まで縮まった。次節は2位を走る横浜F・マリノス。鹿島はとにかく勝つしかない。高い集中力と結束力をもって最後まで突っ走ってほしい。

残りの試合

【】内の数字は27節終了時点での順位。(A:アウェイ, H:ホーム)


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