The Life Records Of Zeronicle

一度きりの人生の記録

【育児日記】名医か迷医か

3連休の最終日の夕方ごろ。長男坊と次男坊を相手にお馬さんごっこをして遊んでいた時のこと。体力的に厳しくなってきた私は、次男坊が降りるときに私の脚を踏んだことをいいことに「いたい!ケガした!」とやや大袈裟に言いながら、休憩する選択をした。「えー」と残念がる長男坊と次男坊だったが、そこで奥様が「大変だ!手術しなきゃ!」と一声。「そうか!」というように次男坊はお医者さんのおもちゃのカバンを、長男坊は工具入れのおもちゃを持ってきて、診察が始まった。

次「いたいところはありますか?」
私「脚が痛いです」
長「口を開けてください。手に針が刺さっているので取りますね」
次「注射打ちますね」
次「心臓の音をききます。おっぱいだしてください。」
…etc

やがて、長男坊は安全ゴーグルのおもちゃをかけながら、「おなかを治します」といいながらハンマーのおもちゃでおなかをたたき出した。思わず笑ってしまう私。なぜお腹をハンマーでたたくのかわからない。

長「笑わないでください。」
私「痛すぎて笑っちゃうんです。」
長「笑わないで!」

すると長男坊先生から衝撃の一言が。

長「赤ちゃんがいます。」

足を怪我したはずが、どうやら私のお腹には赤ちゃんがいるらしい。

私「え、ほんとうですか!どうやって赤ちゃんを取り出しますか?」
長「おなかを切ります。」

そういって彼は工具箱から「のこぎり」のおもちゃを取り出し、手に取った。彼のDNAにはジェイソンの血が流れているのかもしれない。

私「え、メスじゃないんですか?」
長「こっちのほうがよく切れるので」

のこぎりのおもちゃを私のお腹にあてがってぎこぎこやりはじめた。奥様はどんな顔で見ていただろう。次男坊がポリ袋をもってきて手にはめていた。長男坊がそれをみて自分もやりたいと言い出し、ポリ袋を持ってきた。

長「この袋を(長男坊の)手につけてください。」
私「え、俺がつけんの?この病院は患者さんに手袋をつけさせるんですか?」
長「はい」

脚を怪我して出産しようとしている患者となった私は長男坊の手にに袋をはめた。手術は続く。赤ちゃん役となったのは部屋に転がっていたカレーパンマンのぬいぐるみ。私のお腹にカレーパンマンを押し込み、「産まれました!」といって取り出した。それを4回くらい繰り返した。

長「無事、終わりました。」

こうして、突発的に始まった手術が終わった。脚のケガは全く診てもらえなかった。


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