ほんとうにあった怖い話
これは中学2年の夏休みが終わり、2学期が始まって早々の夜に私自身が体験した怖い話である。私はいたって普通の公立の中学校に通っていた。7月の下旬から8月いっぱいまで夏休みだったので、40日くらいあったが、部活もあったのでほぼ毎日学校に行っていた。そして週に2回は塾の夏期講習が行われていた。あの暑い時期に部活に勉強に勤しんでいたなんて…。我ながらよく頑張っていたなぁと思う。自分で自分を褒めたい。
部活はほぼ午前中に行われていた。中学時代はソフトテニスに所属しており、下手なりに楽しんでいた。顧問の先生が変わった人(かなりオブラートに包んだ)で、思い付きで考えたような練習をさせてくることもあったが、部活のメンバーに恵まれたこともあり、内心文句を垂れつつもなんとか一日一日をこなしていった。
家に帰れば眠気が襲ってくる。疲れた体を癒すための自己防衛機能だろう。深い眠りにつくことも多かったと思う。
さて、そのようにして充実した(?)夏休みはあっという間に過ぎ、2学期が始まった。始業式の後、部活をやって家に帰る。
このようにいつもと同じような中学生活、2学期を送っていた。
そんなある日の夜。私は自分の部屋で遊んでいたのだが、家に一本の電話がかかってきた。
電話に出ようと部屋のドアを開けたところで、母が電話に出た。
私は部屋から母の声を聴いていた。
母は謝罪のような言葉を述べていた。
いったい、電話の主は誰なのだ。そんなことを思っているうちに電話が終わった。
そして…。
家の中には鬼がいた。
解説
電話の主は当時の担任の先生。担任の先生より、「夏休みの宿題を全くやってない」ことが母にバレた。
そこから1週間くらい、睡眠時間返上で夏休みの宿題を終わらせた。
ちなみにこの年の我々の年代、夏休みをやってない人が多すぎてちょっと問題になったのである…苦笑
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