新・教場の読書感想
先日、新・教場を読み終えました。私としてはハイペースです。読書の秋のバフがかかっているのかもしれません。素晴らしいことです。教場シリーズを読むきっかけとなったのは、テレビのCMで「教場」というドラマを知ったこと。舞台が警察学校という極めて小さい空間で、どんな物語になるのだろうという期待感のようなものがありました。作品を知ってから読み始めるまで、結構時間が経った気がしますが、そのおかげで教場シリーズ6冊をまとめて購入、一気読みのようなことができています。シリーズを読み進めていく中で、中断期間がありはしましたが、途中で挫折することなく、今手元にある教場シリーズを読み終えることができました。
シリーズを通して、主な舞台は警察学校で、風間の過去に触れる部分では事件現場でした。しかし、舞台は変われど「指導する立場」というのは変わらずで、今回読んだ「新・教場」では、生徒の育成というよりは"助教の育成"という面が目立ったように思います。そのため、実質物語の狂言回しは助教である尾凪で、風間はその後ろで助言をするような形が多かったなと思います。
さて、前置きが長くなりました。ここから新・教場の感想を述べていきたいと思います。ネタバレはあまりしないように気を付けます！
新・教場のあらすじ
教場0で右目を失い、教場Xで風間の付近に目を奪った男が風間を監視していることが判明。犯人は風間との距離を詰めてきており、このままでは風間が危険だ…ということで、刑事部から警察学校の教官として働くように事例が出るところから始まります。警察学校の初任。伝説的な刑事として風間の評判は助教にも伝わっています。シリーズを通して風間公親の洞察力・観察力は凄まじいことが示唆されており、今作でも一貫していました。
助教の尾凪も風間に畏怖している様子が書かれていました。そこから半年の間、二人は警察学校で生徒たちを相手に行動していくのです。
感想
教場シリーズでは、警察官として素質のないものを振るい落とすことをやっており、今作でもそのようにしています。それはメンタルや性格など様々でした。しかし、その裏には警察官になっていたら命は落としていたかもしれない。警察官にならなければ死なずに済むだろうというものもありました。警察官になることがすべてじゃない。それだけ過酷な職業なんだ…というメッセージが聞こえるようでした。
あとは過去シリーズからの登場人物がちらほらでていましたね。思い出すのに時間がかかりましたが笑
過去シリーズつながりで。本作のエピローグではある意味びっくりしました。過去シリーズにも出てきた平優羽子が風間にある報告をするのですが、その報告が「そんなあっさりと！？」という感じでした。もしかしたら、スピンオフや自作で掘り下げるのかもしれませんが。
後、気になるのが尾凪なんですよね。新・教場は教場よりも前の話。しかし、教場以降の作品に尾凪の名前が出てこないんです。 （記憶が確かならば） 新・教場2は新・教場の後の話だと思うので、そこには出てくるかもしれませんが、正直嫌な予感がしています…。杞憂だったらいいのですが…。
ネタバレ無しで感想を書くのがすごく苦手なので、内容が薄くなっている感想ですみません！「新・教場2」が出ていますが、いったん教場シリーズから離れて積まれている本を消化したいと思います。
読書の秋のバフが効いているうちに、11月末までに積んでいる本は読み切りたいと強く思っています！
