10月の席替えで、ニキが私の隣に来ることはなくなった。助かった…といいたいところだが、新たな脅威が迫っていた。私の左の席が空いているのだが、そこに厄介な男がやってくることになった。
彼の名をここではケイニキとしよう。ケイニキは、自分の考えを強引に押し付け、PJメンバーを困らせてきた実績を持つ男である。私は彼と1ヶ月ほど仕事をしたことがあるが、その期間中「おいおい」と困惑してしまった場面があった。それは、顧客と打ち合わせをしていたときのことである。顧客とはリモートで打ち合わせをしていて、リーダーが顧客に対して作業内容について説明をしていた。流れで仕様がふんわりしていたところがあったので、この場で決めたいと顧客と仕様の調整をしていたときである。顧客とすり合わせながら仕様を調整していたら、「これは修正が大変です！」「そうする意味が解りません！」と横からケイニキが発言してきた。修正も何もまだ作り込んでいなかったので、「これから作るところだから既存部分に影響は（それほど）でない」と説明しても聞く耳をもってくれず、会議中だというのに暴走してしまった。
そんな男が私の隣に！
同じPJではないが、私の隣でどのような波乱を巻き起こすのか気が気でない。せめて巻き込まれぬよう、自分の身は自分で守るよう、気を引き締めて仕事に望む次第だ。
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